個人金融資産、2195兆円に - 株安と円高の影響で過去最高から減少
2025-06-27

時事ドットコム
個人金融資産、3月末時点で2195兆円に
日本銀行が27日に発表した2025年1~3月期の資金循環統計(速報)によると、3月末時点で個人(家計部門)が保有する金融資産の残高は2195兆円となりました。前年同月末と比較すると0.3%増加していますが、国内株式市場の低迷と円高の影響を受け、昨年末の過去最高水準(2236兆円)からは減少しています。
株安と円高が資産価値に影響
昨年末に記録した過去最高額から減少した主な要因は、株式市場の低迷と円高の進行です。株式市場の低迷は、株式を保有する個人の資産価値を押し下げ、円高は海外資産の円換算価値を下げる要因となります。これらの影響が複合的に作用し、個人金融資産の総額減少につながりました。
金融資産の構成と今後の展望
個人金融資産の構成を見ると、預金、株式、投資信託、保険、不動産などが含まれます。預金は依然として大きな割合を占めていますが、低金利の影響で利回りは低い水準にとどまっています。株式や投資信託は、リスクとリターンのバランスが重要であり、市場の動向を注視する必要があります。
今後の展望としては、株式市場の動向、円高・円安の状況、そして金融政策の変更などが、個人金融資産に大きな影響を与える可能性があります。個人の資産運用においては、リスク分散を心がけ、長期的な視点でポートフォリオを構築することが重要です。
日銀の統計データから読み解く個人金融の現状
今回の発表は、個人金融資産の現状を把握する上で重要な情報源となります。日銀の統計データを分析することで、家計の金融行動や経済状況の変化を読み解くことができます。今後の金融政策や市場動向にも注目し、自身の資産運用に役立てていきましょう。
まとめ
個人金融資産は、株安と円高の影響を受け、過去最高水準から減少しましたが、依然として高水準を維持しています。今後の経済状況や市場動向を注視し、適切な資産運用を行うことが重要です。