琉球新報社は1月19日、那覇市の琉球新報ホールにて「第9回健康経営シンポジウム」を開催しました。従業員の健康管理を経営的な視点から捉え、企業の持続的な成長と従業員の健康増進を目指す本イベントには、約60名が参加しました。

シンポジウムでは、健康経営に取り組む企業の事例報告に加え、県薬剤師会の前濱朋子会長による禁煙に関する講演が行われました。前濱会長は、禁煙における「根性論」の限界を指摘し、薬物療法が禁煙成功の強力な味方となることを強調しました。

なぜ根性だけでは禁煙は難しい？

喫煙は単なる習慣ではなく、ニコチン依存症という病気です。根性論だけでは、依存症を克服することは非常に困難です。脳内のニコチン受容体への影響や、喫煙に伴う心理的なストレスなど、様々な要因が禁煙を妨げます。

薬物療法で禁煙成功を！

近年、禁煙をサポートする薬物療法が進歩しており、禁煙補助薬を活用することで、離脱症状を緩和し、喫煙欲求を抑えることが可能になりました。医師や薬剤師の指導のもと、適切な薬物療法を行うことで、禁煙成功率を大幅に向上させることができます。

健康経営と禁煙の重要性

健康経営は、従業員の健康を企業経営の重要な要素として捉え、生産性の向上や人材確保につなげる取り組みです。禁煙は、従業員の健康増進だけでなく、企業のコスト削減にも貢献します。健康経営を推進する上で、従業員の禁煙支援は不可欠な要素と言えるでしょう。

本シンポジウムでは、健康経営の具体的な取り組み事例や、禁煙支援のノウハウなどが紹介され、参加者にとって有益な情報となりました。今後も、琉球新報社は、沖縄県内の企業の健康経営を支援し、従業員一人ひとりの健康と企業の持続的な成長を応援していきます。