健康診断は「絶対安全」じゃない?A判定でも見落としがちな病気と、早期発見の重要性
2025-06-12

All About(オールアバウト)
健康診断、過信していませんか?A判定でも油断大敵!
「毎年健康診断を受けているから大丈夫だろう」と、多くの人が考えているかもしれません。しかし、健康診断の結果がA判定であっても、深刻な病気が潜んでいるケースは決して珍しくありません。私はこれまで救急現場から個人診療まで、様々な医療現場で経験を積んでまいりました。その中で、健康診断で「見落とされた病気」に直面することは、少なくありません。
A判定でも見落としが起こる理由
健康診断は、あくまで一定期間における健康状態を把握するためのスクリーニング検査です。病気の初期段階や、一部の症状では発見が難しい場合があります。例えば、がんの場合、小さな腫瘍や早期の段階では、画像検査では確認できないこともあります。また、健康診断の項目数には限りがあり、全ての病気を網羅しているわけではありません。
ステージ4のがんで発見された事例
実際に、ある40代の男性は、毎年人間ドックを受けていたにも関わらず、がんが発見された時にはすでにステージ4という進行状態でした。「毎年人間ドックを受けていたのに…」と、ご本人もご家族も大変驚き、そして落胆されました。この事例は、健康診断が万能ではないこと、そして早期発見の重要性を改めて教えてくれます。
健康診断の結果を鵜呑みにしないために
健康診断の結果は、あくまで参考情報として捉え、自己判断で安易に安心するのは危険です。もし、少しでも気になる症状があれば、自己判断せずに、必ず医師に相談しましょう。また、健康診断の結果に加えて、普段から自身の体調に気を配り、異変を感じたら早めに医療機関を受診することが大切です。
早期発見のためにできること
- 定期的な健康診断の受診: 毎年、または2年に一度など、定期的に健康診断を受診しましょう。
- 自己チェック: 普段から自身の体調に気を配り、気になる症状があれば早めに医師に相談しましょう。
- 生活習慣の見直し: バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠を心がけ、健康的な生活習慣を送りましょう。
- 家族歴の把握: 家族にがんなどの病気になった人がいる場合は、その情報を医師に伝え、適切な検査を受けましょう。
まとめ:健康は「自分自身」で守る
健康診断は、病気の早期発見に役立つ重要なツールですが、過信は禁物です。健康は「自分自身」で守るという意識を持ち、日々の生活習慣に気を配り、定期的な健康診断と自己チェックを組み合わせることで、病気のリスクを減らし、健康寿命を延ばしましょう。