神戸市灘区で開催された健康科学セミナーでは、身近な病気である帯状疱疹の予防と治療法について、専門医による詳しい解説が行われました。兵庫県予防医学協会と神戸新聞社が主催するこのセミナーは、「痛い痛い帯状疱疹について知ろう」をテーマに、県立はりま姫路総合医療センターの国定充皮膚科部長をお招きし、参加者に役立つ情報を提供しました。

帯状疱疹とは？その症状とリスク

帯状疱疹は、水痘（水ぼうそう）にかかったことがある人が、体内に潜伏していた水痘・帯状疱疹ウイルスが再活性化することで発症する病気です。特徴的な症状として、体の片側にピリピリとした痛みや痒みを伴う発疹が現れます。放置すると、神経痛が残ったり、視力障害や聴力障害などの合併症を引き起こすリスクもあります。

帯状疱疹の予防：ワクチン接種の重要性

帯状疱疹の予防には、ワクチン接種が非常に有効です。特に、50歳以上の方や、免疫力が低下している方は、ワクチン接種を検討することをおすすめします。国定部長は、ワクチンの効果や安全性について詳しく解説し、参加者の疑問に丁寧に答えていました。

早期受診が重要な理由：適切な治療で重症化を防ぐ

帯状疱疹を発症した場合、早期の受診と適切な治療が重要です。抗ウイルス薬を使用することで、ウイルスの増殖を抑え、症状の悪化を防ぐことができます。また、痛みを緩和するための薬も処方されます。セミナーでは、早期受診の重要性と、どのような症状が現れた場合に受診すべきかについて、具体的なアドバイスが提供されました。

セミナー参加者の声

「帯状疱疹の症状や予防法について、よく分かりました。ワクチン接種を検討してみようと思います。」

「早期受診の重要性を改めて認識しました。少しでも気になる症状があれば、すぐに病院に行くようにします。」

まとめ

帯状疱疹は、適切な予防と早期治療によって、重症化を防ぐことができる病気です。今回の健康科学セミナーでは、帯状疱疹に関する正しい知識を身につけ、健康的な生活を送るためのヒントが得られました。神戸新聞社と兵庫県予防医学協会は、今後も市民の健康増進に貢献するセミナーを開催していく予定です。