健大高崎野球部・青柳監督の「機動破壊」戦略に迫る!甲子園連覇への道とは?(前編)

群馬県を代表する強豪校、高崎健康福祉大学高崎高校(健大高崎)野球部。3月の選抜甲子園では、連覇を虎視眈々と狙っています。その健大高崎を、甲子園の舞台へと導いたのは、監督・青柳博文氏の革新的な戦略「機動破壊」でした。今回は、青柳監督へのインタビュー(前編)を掲載し、その戦略の裏側と、チームを強くするリーダーシップについて深掘りします。
「機動破壊」という戦略の誕生秘話
健大高崎の「機動破壊」は、2011年の夏の甲子園初出場から始まりました。2回戦で敗れた悔しさをバネに、「これからはもっと強いチームを作ろう」と青柳監督が掲げたのが、「機動破壊」というスローガンです。相手チームの守備を揺さぶり、走塁のミスを誘発することで、得点につなげるという、当時としては斬新な戦略でした。
「トップが明確な旗印を示すことが、強い組織を作るには欠かせない」と語る青柳監督。チーム全体に共通認識を浸透させるため、徹底的に「機動破壊」の戦略を打ち込みました。練習では、走塁のバリエーションを増やし、相手の予測を裏切る動きを徹底的に磨きました。
「機動破壊」がもたらした変化
「機動破壊」の導入によって、健大高崎の野球は大きく変わりました。選手たちは、常に相手の隙を突き、積極的に盗塁を仕掛けるようになりました。その結果、相手の守備は綻び、健大高崎は着実に得点を重ねていくようになりました。
特に、青柳監督は選手の自主性を重んじました。「自分で考えてプレーする」ことを奨励し、選手たちは状況に応じて柔軟に戦略を変化させていきました。その結果、健大高崎は、単なる「機動破壊」の戦略に留まらず、独自の戦術を生み出すチームへと成長しました。
甲子園連覇への覚悟
現在、健大高崎は、群馬県を代表する強豪校として、甲子園での連覇を狙っています。青柳監督は、「機動破壊」の戦略をさらに進化させ、新たな戦術も取り入れることで、チームを更なる高みへと導こうとしています。
「常に変化を恐れず、新しいことに挑戦していく」ことこそが、健大高崎の強さの秘訣だと青柳監督は語ります。甲子園連覇への道をひた走る健大高崎野球部の挑戦に、ぜひご注目ください。
次回は、青柳監督の指導方法や、選手の育成について詳しくお伺いします。