「ニューノーマル中年」の台頭!健康と贅沢を求める世代が高級ホテル会員権を爆買いする理由
2025-06-14

AFPBB News
かつて家族中心だった消費行動から、個人のライフスタイルと満足度を重視する「ニューノーマル中年」。この世代の価値観の変化が、高級ホテルの会員権購入という新たなトレンドを生み出しています。ロッテホテル&リゾートの事例を参考に、その背景と今後の展望を詳しく解説します。
ニューノーマル中年とは?
「ニューノーマル中年」とは、50代~60代の中年層を指す言葉で、定年退職や子供の独立を機に、これまでの生活を見直し、自分自身の楽しみや健康に投資する傾向が強い世代です。彼らは、物質的な豊かさだけでなく、精神的な充足や体験を重視し、高品質なサービスや商品にお金をかけることを厭いません。
高級ホテル会員権の需要急増
ロッテホテル&リゾートは、この「ニューノーマル中年」のニーズに応えるべく、会員プランを刷新しました。従来の2種類から、「クラシック1.0」「ダイニング1.0」「プレミアム1.0」の3種類に再編。特に、「ダイニング1.0」は、ビュッフェやレストランの食事券、ワイン交換券など、美食体験を重視する層に人気を博し、2024年現在では全体の60%以上を占めるまでに成長しました。
なぜ高級ホテル会員権に?
ニューノーマル中年の高級ホテル会員権購入には、いくつかの理由が考えられます。
- 健康志向:高級ホテルのスパやフィットネス施設を利用し、健康維持に役立てたいというニーズ。
- 美食体験:高品質なレストランでの食事や、ワインの楽しみを通じて、豊かな食生活を送りたいという欲求。
- 自分へのご褒美:長年の努力を労い、贅沢な空間でリラックスしたいという気持ち。
- ステータス:高級ホテル会員権を持つことが、自己の価値やステータスを象徴すると考える。
今後の展望
「ニューノーマル中年」の台頭は、今後も続くことが予想されます。彼らの消費行動の変化は、ホテル業界だけでなく、旅行業界全体に大きな影響を与えるでしょう。高級ホテルは、この層のニーズを的確に捉え、より魅力的なサービスやプランを提供することで、さらなる成長を目指す必要があります。
まとめ
「ニューノーマル中年」は、健康と贅沢を求める新しい消費層です。彼らの価値観の変化は、高級ホテル会員権の需要急増という形で表れています。このトレンドを理解し、的確な戦略を立てることが、今後のビジネス成功の鍵となるでしょう。