JR貨物列車脱線事故、車軸に深刻な損傷!基準を超える圧力の可能性も…運輸安全委員会の報告書が明らかに

2025-06-26
JR貨物列車脱線事故、車軸に深刻な損傷!基準を超える圧力の可能性も…運輸安全委員会の報告書が明らかに
朝日新聞

JR貨物列車脱線事故、詳細な調査報告書が公開:車軸の損傷と圧力の可能性

昨年7月に山口県新山口駅構内を走行中のJR貨物列車が脱線した事故を受け、国の運輸安全委員会が事故調査の経過報告書を26日に公表しました。報告書によると、脱線した車軸の表面や、列車に動力を伝える大歯車の内面に、深刻な「かじり」と呼ばれるひっかき傷が複数見つかったとのことです。

事故原因の鍵を握る「かじり」とは?

「かじり」とは、金属同士が摩擦によって削り合ってできる傷のことです。今回の事故では、脱線した車軸と大歯車にこの「かじり」が確認され、運輸安全委員会は、この傷が大歯車に車軸をはめ込む際に発生したものと見ています。そして、この傷の原因として、基準値を超える圧力がかかっていた可能性も視野に入れ、事故との関連性を詳しく調べています。

事故調査の進捗と今後の展望

今回の報告書は、あくまで経過報告であり、最終的な事故原因の特定には至っていません。しかし、車軸や大歯車に発見された深刻な損傷は、事故原因解明の重要な手がかりとなります。運輸安全委員会は、今後も徹底的な調査を行い、事故原因を特定するとともに、再発防止策の策定に繋げていくものと考えられます。

安全対策の強化が急務

今回の事故は、JR貨物だけでなく、鉄道業界全体にとって大きな教訓となるものです。同様の事故が二度と起こらないよう、鉄道事業者には、車両の点検体制の強化、メンテナンス技術の向上、そして安全管理体制の徹底が求められます。運輸安全委員会も、事故調査の結果を踏まえ、必要な指導や勧告を行い、鉄道の安全確保に努めていく必要があります。

読者の皆様へ

鉄道は、私たちの生活に欠かせない重要な交通手段です。今回の事故を教訓に、鉄道事業者、そして私たち利用者一人ひとりが、安全意識を高め、より安全な鉄道輸送を実現していくことが重要です。

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