米の増産政策に現場反発!山形県農家の声「生産者を置き去りにする無責任な政策だ」

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2025-07-07
米の増産政策に現場反発!山形県農家の声「生産者を置き去りにする無責任な政策だ」
毎日新聞

米の増産政策、現場の怒り!山形県から上がる声とは?

国内有数の米どころ、山形県鶴岡市で開かれた市農業振興協議会総会では、政府が発表したコメの増産方針に対し、農家の代表者から厳しい批判が相次ぎました。政府の政策が現場の声を無視しているとの声が噴出しており、その背景には何があるのでしょうか?

総会には、地元農協や土地改良区の関係者、そして多くの農家ら計約50名が出席。東北農政局の担当者がオブザーバーとして参加しました。議題となったのは、政府が打ち出したコメの増産方針。しかし、出席者からは「生産者は置き去りだ」「根拠もなく無責任だ」といった怒りの声が次々と上がりました。

政府の増産方針の背景と問題点

政府がコメの増産を打ち出した背景には、食料安全保障の強化や、国際的な食糧需要への対応といった目的があると考えられます。しかし、国内の米価低迷や、高齢化が進む農家の経営難といった現実を無視した政策であると、現場からは批判されています。

今年4月末時点での全国の農家の主食用米の作付け意向は、昨年比40万トン増の719万トン。これは、政府が目標とした増産目標をほぼ達成する見込みです。しかし、増産された米がどのように流通し、価格がどのように維持されるのかという具体的な計画が示されていません。そのため、農家は収穫した米をどこでどのように販売すれば良いのか、価格が下がるのではないかという不安を抱えています。

山形県農家の厳しい現状

山形県は、国内でも有数の米どころであり、高品質な米を生産しています。しかし、近年は、海外からの安い米の輸入や、国内の消費量の減少により、米価が低迷しています。加えて、後継者不足や高齢化により、農家の経営はますます厳しくなっています。

今回の政府の増産方針は、このような山形県を含む全国の農家の置かれた状況をさらに悪化させるのではないかという懸念が広がっています。政府は、増産目標の達成だけでなく、農家の収入を守り、持続可能な農業を支援するための具体的な対策を講じる必要があります。

今後の展望

今回の山形県での批判は、全国の農家の声を代弁するものと言えるでしょう。政府は、現場の声に耳を傾け、生産者を置き去りにするような政策を改め、農家が安心して米を生産できる環境を整備する必要があります。また、消費者は、国産の米の価値を理解し、積極的に購入することで、農家の収入を支えることができます。

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