石破首相、長崎平和式典で力強く訴えかける「最後の被爆地」への願い - 永井隆博士の名言を引用

2025-08-09
石破首相、長崎平和式典で力強く訴えかける「最後の被爆地」への願い - 永井隆博士の名言を引用
毎日新聞

8月9日に長崎市で開催された平和祈念式典において、石破茂首相は、被爆地としての長崎の重要性を力強く訴えました。式典での挨拶の中で、原爆被爆者でありながらも救護活動に尽力した医師、永井隆博士(1908~51年)の著書の一節を引用し、深い感動と強いメッセージを参加者へ届けました。

引用されたのは、「ねがわくば、この浦上をして世界最後の原子野たらしめたまえ」という一文。この言葉には、原爆によって失われた多くの尊い命への追悼、そして変わり果てた街の惨状への深い悲しみが込められています。同時に、長崎を「世界最後の被爆地」として、核兵器のない平和な世界を強く願う切実な思いが込められているのです。

永井博士は、被爆直後の混乱の中でも、医療活動を続け、多くの人々の命を救いました。その献身的な姿と、平和への強い願いは、現代においても私たちに深く響き、考えさせられます。石破首相がこの言葉を引用したことは、被爆の記憶を風化させず、平和への決意を新たにすることを意味しています。

式典では、原爆の悲劇を繰り返さないために、核兵器廃絶を訴える様々な取り組みが紹介されました。また、被爆者の体験談や、平和へのメッセージが語られ、参加者たちは、平和への思いを新たにしました。

長崎は、原爆の悲劇を乗り越え、平和へのメッセージを発信し続ける、特別な場所です。石破首相の式典での言葉は、長崎の平和への願いを世界に伝えるとともに、私たち一人ひとりが平和について考え、行動することの大切さを改めて教えてくれます。

「世界最後の被爆地」という願いは、決して過去の出来事として忘れ去られるべきものではありません。未来の世代へと、被爆の記憶を継承し、核兵器のない平和な世界を実現するために、私たちは、この願いを胸に、行動し続けなければなりません。

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