ボートレース下関にて、「ふくーる下関13周年記念日本トーター杯お盆特選」が10日に開幕します。注目の高岡竜也（32歳、山口）が手に取りしたのは、2連率33%を誇る64号機。この艇は、前操者の宮下元胤が上位の伸びを武器に優出3着を記録した、まさに“速”の遺伝子を受け継ぐマシンです。

前検では、高岡竜也は64号機について「いいエンジンという評判だが、回り過ぎていて目立つ感じではなかった。前検のこの気象条件なら叩かないといけないかな」とコメント。一見、不安そうな様子を見せましたが、その裏には宮下元胤前操者の秘策が隠されているようです。

「合えばいい足になりそう。エンジン…」と続けた高岡竜也の言葉からは、64号機との相性を確信している様子が伺えます。宮下元胤が培った技術と、高岡竜也の新たなアプローチが組み合わさることで、64号機はさらなる潜在能力を引き出すことができるのでしょうか。

64号機の過去の成績と宮下元胤の操縦術

64号機は、宮下元胤が操縦していた当時、その安定した伸びと鋭い加速で多くのファンを魅了しました。特に、インコースからの抜け出しや、中コースからの伸び攻めは、その持ち味。宮下元胤は、64号機の特性を最大限に引き出すため、エンジン調整だけでなく、艇体のバランスにも細心の注意を払っていました。

高岡竜也は、宮下元胤から直接指導を受ける機会はなかったものの、64号機の過去のレース映像を参考に、その特性を研究しています。「前検で回りが過ぎていたのは、宮下元胤が意図的にそうしていたのかもしれない。エンジンを叩くことで、さらに伸びを伸ばせるように調整していたのだろう」と分析しています。

高岡竜也の戦略は？

高岡竜也は、前検の結果を踏まえ、64号機のエンジン調整を積極的に行います。気象条件を考慮し、艇体のバランスを微調整することで、さらなる伸びを追求。宮下元胤の秘策を継承し、64号機を自身の武器に変えることで、下関の地で勝利を掴むことを目指します。

「ふくーる下関13周年記念日本トーター杯お盆特選」は、高岡竜也にとって、64号機との新たな挑戦の場となります。宮下元胤の遺産を背負い、高岡竜也が下関の浜を駆け抜ける姿に、ぜひご注目ください。