「かわいい」が仕事を変える? サンリオと脳科学が解き明かす、ウェルビーイング向上の新戦略
2025-06-25
Business Insider Japan
「かわいい」の力、ビジネスに活用!サンリオと脳科学が共同研究でウェルビーイング向上を目指す
2025年5月、サンリオピューロランドにて、サンリオエンターテイメント株式会社、一般社団法人ブレインインパクト、BHQ株式会社の3社が共同で推進する「Kawaii BHQ研究」プロジェクトの説明会が開催されました。このプロジェクトは、日本を代表する「Kawaii文化」と最先端の「脳科学」を融合させ、働く人々のウェルビーイング(心身の健康、幸福)を可視化し、向上させるという革新的な試みです。現代社会において、企業は従業員のメンタルヘルスや心理的安全性に真剣に向き合う必要に迫られています。しかし、これらの要素をどのように測定し、改善していくべきか、明確な方法論が確立されているとは言えません。そこで、サンリオエンターテイメントは、長年培ってきた「かわいい」の創造力とブランド力を活かし、脳科学の知見と組み合わせることで、新たなアプローチを模索することにしました。
「かわいい」がもたらす脳への影響
「かわいい」と感じることは、脳内でドーパミンなどの快楽物質を分泌させることが知られています。この快感は、ストレスを軽減し、ポジティブな感情を促進する効果が期待できます。プロジェクトでは、脳科学的な手法を用いて、「かわいい」が脳に与える影響を詳細に分析し、そのメカニズムを解明しようとしています。ウェルビーイング向上への応用
研究成果は、企業の人材戦略に活かされることが期待されています。具体的には、以下のような活用方法が考えられます。- 職場環境における「かわいい」要素の導入:キャラクターグッズの配置、カラフルな内装、遊び心のあるデザインなどにより、従業員の心理的な負担を軽減し、創造性を刺激する。
- 「かわいい」を活用したメンタルヘルスケアプログラムの開発:脳科学に基づいた「かわいい」要素を取り入れた研修やワークショップを実施し、従業員のストレスマネジメント能力を高める。
- ウェルビーイング指標の可視化:脳科学的なデータに基づき、従業員のウェルビーイングの状態を客観的に評価し、改善策を講じる。
このプロジェクトは、単なる「かわいい」の活用にとどまらず、脳科学の知見に基づいた科学的なアプローチで、企業のウェルビーイング向上に貢献することを目指しています。今後、どのような成果がもたらされるのか、注目が集まります。
サンリオエンターテイメントとブレインインパクト、BHQ株式会社のコラボレーションが、日本の職場環境に新たな風を吹き込むかもしれません。