個人金融資産、3月末で2194兆円!米中貿易摩擦の影響で伸び率は小幅に鈍化
2025-06-27

NHK
個人金融資産、3月末時点で2194兆円!しかし、伸び率は鈍化傾向に
今年の3月末時点において、日本国民が保有する金融資産(預金、株式、投資信託など)の総額は、2194兆円に達しました。これは、過去最高水準を更新するものであり、国民の貯蓄意欲の高さを示すものと言えるでしょう。
米中貿易摩擦が伸び率に影響
しかしながら、前年同期と比較すると、伸び率は小幅なものにとどまっています。その背景には、昨年の同時期にアメリカのトランプ政権が発動した関税措置に対する懸念が大きく影響しています。この貿易摩擦は、世界経済の不確実性を高め、株価の下落を招いたため、金融資産の増加ペースを鈍化させる要因となりました。
金融資産の内訳と今後の展望
金融資産の内訳を見ると、預金が依然として大きな割合を占めていますが、株式や投資信託などのリスク資産の割合も徐々に増加しています。これは、低金利環境下で、より高いリターンを求めて投資先を多様化する傾向を示唆しています。
今後の展望としては、米中貿易摩擦の動向や、世界経済の回復状況などが、金融資産の伸び率に大きく影響すると考えられます。また、国内の経済状況や金融政策の変更なども、注視していく必要があります。
個人投資家にとっての注意点
個人投資家にとっては、市場の変動に注意しながら、長期的な視点で資産形成に取り組むことが重要です。リスク分散を心がけ、自分自身の投資目標やリスク許容度に合わせて、適切な投資戦略を立てることが求められます。
まとめ
個人金融資産は依然として高水準にありますが、米中貿易摩擦の影響を受け、伸び率は鈍化しています。今後の経済情勢を注視しながら、賢い資産運用を心がけましょう。