仮想通貨取引所Paxos、NYDFSから巨額罰金!バイナンスとの提携が原因か?

2025-08-07
仮想通貨取引所Paxos、NYDFSから巨額罰金!バイナンスとの提携が原因か?
CoinDesk JAPAN

Paxosに約39億円の罰金!バイナンスとの提携が発端のコンプライアンス違反とは?

仮想通貨業界に衝撃が走りました。ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)が、仮想通貨取引所であるPaxos(パクソス)に対し、約39億円(2650万ドル)という巨額の罰金を科したのです。この罰金は、Paxosが過去に大手仮想通貨取引所Binance(バイナンス)と提携していた際に発生したコンプライアンス違反が原因とされています。

NYDFSの指摘ポイントとPaxosの対応

NYDFSは、PaxosがBinanceとの提携において、マネーロンダリング対策(AML)やテロ資金供与対策(CFT)などの規制遵守を怠っていた点を問題視しています。具体的には、Binanceが提供する仮想通貨商品のリスク管理体制が不十分であったり、顧客の本人確認(KYC)手続きが適切に行われていなかったりするなど、複数の違反が指摘されています。

Paxosは、これらの指摘に対し、コンプライアンス体制の強化を約束するとともに、NYDFSの監督下で是正措置を実施することを表明しています。また、Binanceとの提携についても、改善が見られない場合は終了する可能性も示唆されています。

今回の罰金が仮想通貨業界に与える影響

今回のNYDFSによるPaxosへの罰金は、仮想通貨業界全体における規制強化の動きを加速させる可能性があります。特に、仮想通貨取引所は、AML/CFT対策を徹底し、顧客保護を強化する必要性が改めて認識されました。今後、同様のコンプライアンス違反が発覚した場合、より厳しい罰則が科される可能性も否定できません。

PaxosとBinanceの関係とは?

Paxosは、仮想通貨のステーブルコインであるUSDP(US Dollar Prime)を発行する企業として知られています。Binanceは、世界最大級の仮想通貨取引所であり、USDPを取引するユーザーも多数存在します。PaxosとBinanceは、以前、BinanceがUSDPの発行・管理を委託する提携関係にありましたが、NYDFSの指摘を受け、その関係は縮小されています。

今後の展望

今回の罰金は、Paxosにとって大きな痛手ですが、コンプライアンス体制を強化し、NYDFSとの協調関係を築くことで、再び信頼を回復できる可能性があります。一方、Binanceは、今回の件を受け、自社のコンプライアンス体制についても見直しを迫られることになりそうです。仮想通貨業界は、今後も規制の強化が進むと予想され、各企業は、より一層のコンプライアンス遵守が求められることになります。

この事件は、仮想通貨取引所が直面するリスクを浮き彫りにするとともに、規制当局の監視の目がますます厳しくなることを示唆しています。

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