上海総合指数、4日ぶり反落も金融株堅調で下げ幅限定! 7月経済指標発表前の市場心理と今後の展望

2025-08-14
上海総合指数、4日ぶり反落も金融株堅調で下げ幅限定! 7月経済指標発表前の市場心理と今後の展望
株式新聞Web

上海総合指数が4日ぶりに反落

7月15日の経済指標発表を前に、上海総合指数は0.5%安で取引を終え、4日ぶりの下落となりました。前日には約3年11ヶ月ぶりの高値を記録していただけに、利益確定の動きが優勢となった模様です。

7月経済指標への警戒感

明日発表される7月の小売売上高、鉱工業生産、1~7月の鉱工業生産や不動産投資などの経済指標は、いずれも前回からの伸びが鈍化すると市場では予想されています。これらの指標の発表を控え、投資家心理は慎重になっていることが伺えます。

金融統計の悪化と融資の減少

特に注目されているのが、7月の中国金融統計です。人民元建て新規融資額が前年同月比で500億人民元(約1兆200億円)減少し、2005年7月以来のマイナス成長に落ち込んでいます。市場予想は3000億人民元の増加だったため、大幅な乖離となっています。この融資の減少は、中国経済の減速懸念を強め、市場にネガティブな影響を与えています。

金融株の底堅さ

しかし、上海総合指数の下落幅は限定的に抑えられています。これは、金融株が底堅い推移を見せていることが要因の一つです。中国政府の金融政策に対する期待感から、金融セクターへの投資意欲は依然として根強いようです。

今後の展望

明日発表される経済指標の内容次第では、市場の反応は大きく変わる可能性があります。もし指標が予想以上に悪化した場合、さらなる株価下落も警戒されます。一方で、指標が改善した場合や、政府による追加の景気刺激策が発表されれば、株価は反発に転じることも考えられます。

投資家は、今後の動向を注意深く見守り、慎重な投資判断を行う必要があります。

(亜州リサーチ編集部)

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