インド経済、底堅く!UBSが金融・消費セクターの成長予測 - RBI利下げが鍵
2025-05-02

Investing.com 日本
スイスの大手投資銀行UBSは、インドの金融セクターと消費者セクターが今後も堅調な成長を続けると予測しています。その背景には、インド準備銀行(RBI)による金融政策の緩和と、農村部における需要の回復が挙げられます。
UBSのアナリストは、RBIが今年度のうちにさらなる利下げ(75ベーシスポイント)を実施すると見ており、これはインフレ率が平均4.0%程度に抑制されることを前提としています。利下げは、住宅ローン金利の低下や企業投資の促進を通じて、経済成長を後押しすると期待されています。
金融セクターの成長要因
金融セクターは、RBIの利下げによって貸出金利が低下し、企業や個人消費者の借入を促進すると見られています。これにより、銀行の貸出残高が増加し、収益の増加につながることが予想されます。また、デジタル金融サービスの普及やフィンテック企業の台頭も、金融セクターの成長を後押しする要因として注目されています。
消費者セクターの成長要因
消費者セクターは、農村部における需要の回復が成長の鍵となります。農村部では、政府の農業支援政策や所得の増加により、消費者の購買意欲が高まっています。特に、自動車、家電製品、耐久消費財などの需要が伸びると予想されます。また、都市部においても、中間層の増加や可処分所得の増加により、消費は堅調に推移すると見られています。
今後の展望
UBSは、インド経済が今後も高い成長を維持すると見ており、金融セクターと消費者セクターは、その成長を牽引する重要な役割を担うと予想しています。ただし、世界経済の減速や地政学的なリスク、インフレの再燃など、リスク要因も存在するため、注意が必要です。
インド経済の成長を支えるRBIの金融政策と、農村部需要の回復から目が離せません。今後の動向を注視し、投資判断に役立てましょう。