【衝撃】証券口座乗っ取り被害が急増!3000億円超の不正売買に金融庁が警鐘
2025-05-08

日本経済新聞
金融庁が警鐘!証券口座乗っ取り被害が急増し、不正売買被害額3000億円超
金融庁が8日に発表した情報によると、2024年1月から4月末までのわずか4か月間で、証券会社の顧客が口座を乗っ取られ、不正な株取引が行われる事案が3505件にものぼり、深刻な事態となっています。この不正な取引による被害総額は、なんと約3049億円に達しています。
4月末までに被害が報告された証券会社は9社に及び、その数は日々増加傾向にあります。この数字は、4月中旬までの集計と比較すると、不正売買被害額が約3095億円増大していることを示しており、その規模の拡大に危機感を抱かざるを得ません。
なぜ、証券口座乗っ取りが急増しているのか?
今回の急増の背景には、以下の要因が考えられます。
- フィッシング詐欺の巧妙化: 金融機関を装ったメールやSMSでID・パスワードを騙し取る手口が巧妙化し、多くの人が騙されてしまっている。
- 不正アプリの利用: 悪質なアプリをインストールすることで、個人情報が盗み取られ、口座に不正アクセスされるケースが増加している。
- 脆弱性の悪用: 証券会社のシステムに存在する脆弱性を悪用し、不正にログインする手口も確認されている。
金融庁はどのような対策を講じているのか?
金融庁は、今回の事態を受けて、以下の対策を強化しています。
- 注意喚起の強化: 証券会社や金融機関を通じて、口座乗っ取り詐欺に関する注意喚起を強化。
- 情報共有の促進: 証券会社間で情報共有を促進し、不正アクセスの兆候を早期に発見。
- システムセキュリティの強化: 証券会社のシステムセキュリティを強化し、不正アクセスを防止。
私たちにできることは?
私たち個人ができることもあります。以下の点に注意し、被害に遭わないように心がけましょう。
- 不審なメールやSMSに注意: 金融機関を装ったメールやSMSに記載されたURLはクリックしない。
- ID・パスワードの管理を徹底: ID・パスワードを使い回さず、複雑なものを設定する。
- セキュリティソフトの導入: セキュリティソフトを導入し、常に最新の状態に保つ。
- 二段階認証の設定: 可能な限り、二段階認証を設定する。
証券口座の乗っ取りは、一瞬にして資産を失う可能性のある深刻な犯罪です。今回の金融庁の発表を参考に、自身の資産を守るために、日頃からセキュリティ対策を徹底しましょう。