地方銀行の「仕組み貸し出し」に赤信号!金融庁が調査開始 - 実態は投資なのに融資扱い?リスク管理の甘さが露呈
2025-03-24

47NEWS
地方銀行の「仕組み貸し出し」に金融庁が調査開始!投資と融資の境界線はどこまで?
金融庁が、地方銀行による「仕組み貸し出し」の実態調査を開始しました。この仕組み貸し出しとは、証券会社などが設立した特別目的会社(SPC)に対し、地方銀行が融資を行うというものです。しかし、その実態は投資に近いにも関わらず、融資として扱われることが問題視されています。
「仕組み貸し出し」とは?その構造と問題点
仕組み貸し出しは、SPCが銀行から融資を受け、その資金を主に国債などの資産を取得することで運用する仕組みです。銀行はSPCに対して融資を行う代わりに、SPCが取得した資産に担保権を設定します。一見すると、銀行のリスクは限定的であるように見えますが、SPCの運用状況によっては、銀行も損失を被る可能性があります。
問題なのは、この仕組み貸し出しが、実態は投資に近いにも関わらず、融資として扱われていることです。これにより、銀行のリスク管理体制が十分でない場合、隠れたリスクが拡大する可能性があります。金融庁は、この点に強い懸念を抱いています。
金融庁の調査で何が明らかに?
金融庁は今回の調査で、以下の点を中心に確認を進めていく予定です。
- 融資規模: どの程度の規模の仕組み貸し出しが行われているのか
- 管理体制: 銀行のリスク管理体制は十分か
- 情報開示: 投資家に対して、適切な情報開示が行われているか
また、必要に応じて、銀行に対してより詳細な情報開示を求めることも検討されています。
今後の展望:銀行のリスク管理体制の見直しは不可避?
今回の金融庁の調査は、地方銀行のリスク管理体制に警鐘を鳴らすものです。仕組み貸し出しは、銀行にとって新たな収益源となる可能性を秘めていますが、同時に、見過ごせないリスクも抱えています。金融庁の調査結果を踏まえ、地方銀行はリスク管理体制を強化し、投資家への情報開示を徹底することが求められます。
今回の調査は、金融業界全体におけるリスク管理の重要性を再認識させることになりそうです。