高齢者を狙った悪質!個人情報販売で詐欺グループ助長か - 逮捕者も
2025-08-13

日テレNEWS NNN
高齢者を狙った悪質詐欺の裏側:個人情報販売に関与した名簿業者の逮捕劇
特殊詐欺の被害が後を絶たない中、新たに高齢者を狙った悪質な手口が明らかになりました。名簿業者の代表者が、1万5000件近くの個人情報を詐欺グループに販売した疑いで逮捕されたのです。
事件の概要
電子計算機使用詐欺の共犯容疑で逮捕・送検されたのは、名簿業者「ビジネスプランニング」の代表、山崎勝美容疑者(75歳)です。山崎容疑者は、2024年11月、氏名や電話番号などの個人情報データ約1万5000件を、特殊詐欺グループに約18万円で販売し、詐欺行為を助長した疑いが持たれています。
ターゲットは「健康に気を使っている高齢者」
販売された個人情報の対象は、「60代から80代の健康に気を使っている高齢者」という、まさに詐欺師が狙いやすい層でした。この情報が実際に介護保険料の還付金詐欺に利用され、少なくとも8名もの高齢者が合わせて800万円をだまし取られたとのこと。被害の深刻さを物語っています。
警察の捜査状況と今後の見通し
警察は、山崎容疑者の容疑について認否を確認できていませんが、他にも不正に名簿を販売していた可能性を視野に入れ、捜査を進めています。今回の事件は、個人情報保護の重要性を改めて認識させられるものであり、今後も同様の手口による被害を防ぐための対策が急務となります。
個人情報保護のためにできること
- 不審な電話やメールには注意し、安易に個人情報を教えない
- 名簿作成や販売に関する情報提供の仕組みを見直す
- 高齢者への詐欺被害防止のための啓発活動を強化する
今回の事件を教訓に、私たち一人ひとりが個人情報保護に対する意識を高め、詐欺被害を未然に防ぐための行動を起こしていくことが重要です。