香港「蘋果日報」黎智英氏、国家安全法違反の最終弁論開始!長期化で健康状態も懸念

2025-08-18
香港「蘋果日報」黎智英氏、国家安全法違反の最終弁論開始!長期化で健康状態も懸念
毎日新聞デジタル

香港の民主派新聞「蘋果日報」(2021年に廃刊)の創業者である黎智英氏(77歳)が、香港国家安全維持法違反の罪に問われた裁判の最終弁論が、18日に香港の裁判所にて開始されました。国際的に高い知名度を誇る黎氏は、中国共産党批判を積極的に行ったことで知られ、本裁判は国際社会からも注目を集めています。

黎智英氏は、中国政府に対する批判的な報道を繰り返してきた「蘋果日報」を率い、その姿勢は中国本土では検閲の対象となっていました。新聞は2021年に閉刊を余儀なくされ、黎氏自身も国家安全法違反の疑いで逮捕・起訴されています。

今回の最終弁論は、裁判の重要な局面であり、今後の判決に大きく影響を与える可能性があります。弁護側は、黎氏の行為が香港国家安全維持法の趣旨に反しないことを主張すると見られています。一方、検察側は、黎氏の行為が国家の安全を脅かすものであったと主張するでしょう。

裁判の長期化は、黎氏の健康状態にも影響を与えています。高齢であること、そして獄中で過ごすことによる心身への負担は計り知れません。国際社会からは、黎氏の健康状態に対する懸念の声が上がっており、人道的配慮が求められています。

本裁判は、香港の言論の自由と報道の自由を象徴するものであり、その結果は香港社会全体に大きな影響を与えるでしょう。国際社会は、公正かつ透明性の高い裁判が行われることを強く望んでいます。今後の裁判の行方から目が離せません。

黎智英氏の裁判は、香港の民主主義の現状と、中国政府による締め付けの強化を浮き彫りにする出来事と言えるでしょう。この裁判を通じて、香港の自由と人権が守られるのか、世界中の注目が集まっています。

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