「動脈硬化」「脳梗塞」「心筋梗塞」といった血管疾患は、もはや他人事ではありません。血管の健康は、私たちの生活の質を大きく左右する重要な要素です。今回は、立命館大学スポーツ健康科学部の家光素行教授に、血管を若返らせるための食事法についてお話を伺いました。

ビーツ：まるで「食べる血液」！？その驚くべき効果

ビーツは、鮮やかな赤色が特徴的な根菜ですが、その実は驚くべき栄養素を豊富に含んでいます。特に注目すべきは、β-シアニンというポリフェノール。これは、血管を柔らかくし、血圧を下げる効果があることが研究で明らかになっています。また、一酸化窒素の生成を促進し、血管拡張作用を高めるため、「食べる血液」とも呼ばれています。

なぜ血管が硬化するのか？

血管が硬化する主な原因は、酸化ストレスと炎症です。加齢や食生活の乱れ、運動不足などが原因で、血管の内壁が酸化し、コレステロールなどが付着することで血管が狭くなるのです。これが放置されると、血栓ができやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞などの重篤な疾患を引き起こす可能性があります。

家光教授が推奨する！血管健康レシピ

家光教授は、日々の食事でビーツを取り入れることで、血管の健康を効果的に改善できると話します。ここでは、簡単に作れるビーツを使ったレシピをいくつかご紹介します。

ビーツとサーモンのサラダ

• 材料：ビーツ1個、サーモン（刺身用）100g、レタス適量、オリーブオイル大さじ1、レモン汁小さじ1
• 作り方：ビーツは皮をむいて薄切りにする。サーモンは食べやすい大きさに切る。レタスは洗って水気を切る。全ての材料を混ぜ合わせ、オリーブオイルとレモン汁で調味する。

ビーツと鶏むね肉のソテー

• 材料：ビーツ1個、鶏むね肉100g、塩コショウ少々、オリーブオイル大さじ1
• 作り方：ビーツは皮をむいて薄切りにする。鶏むね肉はそぎ切りにし、塩コショウで下味をつける。フライパンにオリーブオイルを熱し、鶏むね肉を炒める。火が通ったらビーツを加えて炒め合わせる。

ビーツのボルシチ

• 材料：ビーツ2個、玉ねぎ1/2個、人参1/2本、じゃがいも1個、牛肉（薄切り）100g、トマト缶1/2缶、コンソメスープの素大さじ2、塩コショウ少々
• 作り方：玉ねぎ、人参、じゃがいもは細かく切る。牛肉は炒め、玉ねぎ、人参、じゃがいもを加えて炒める。トマト缶、コンソメスープの素、ビーツを加えて煮込む。塩コショウで味を調える。

まとめ：今日からできる血管健康への取り組み

血管の健康は、日々の食生活や生活習慣で大きく左右されます。ビーツを積極的に取り入れ、バランスの取れた食事と適度な運動を心がけることで、血管年齢を若返らせ、健康な毎日を送りましょう！