若年女性の低体重問題が深刻!学会が警鐘 - SNSの影響と健康リスク

2025-04-17
若年女性の低体重問題が深刻!学会が警鐘 - SNSの影響と健康リスク
Yahoo!ニュース

日本の20代女性の約5人に1人が低体重という深刻な状況が浮き彫りになっています。日本肥満学会は、この問題を「女性の低体重・低栄養症候群」と位置づけ、若年女性の「痩せたい」という願望に警鐘を鳴らしています。SNSの影響や、理想の体型を追い求めるあまり、健康を害するリスクについて詳しく解説します。

低体重の現状:先進国の中でも突出

日本肥満学会の調査によると、日本では20代女性の約5人に1人がBMI 18.5未満の「低体重」に該当しており、これは先進国の中でも特に高い割合です。BMIとはBody Mass Index(ボディー質量指数)の略で、体重(kg)を身長(m)の2乗で割ったものです。18.5未満は低体重と判定されます。

背景にあるSNSの影響

この問題の背景には、SNSの普及が大きく影響していると考えられます。InstagramやTikTokなどのSNSでは、理想化されたスリムな体型が頻繁に投稿され、若い女性たちは「痩せなければならない」というプレッシャーを感じているようです。これらの投稿を見て、過度なダイエットに走り、結果として低体重になってしまうケースも少なくありません。

低体重が引き起こす健康リスク

低体重は、単に見た目の問題だけでなく、様々な健康リスクを引き起こす可能性があります。

  • 生理不順・無月経: ホルモンバランスが崩れ、生理が不規則になったり、止まってしまうことがあります。
  • 骨粗鬆症: 骨密度が低下し、骨折のリスクが高まります。
  • 免疫力低下: 感染症にかかりやすくなります。
  • 貧血: 鉄分不足などにより、体に必要な酸素が十分に運ばれなくなります。
  • 不妊: 生殖機能に悪影響を及ぼし、妊娠しにくくなることがあります。

学会からのメッセージ:健康的な体型を

日本肥満学会は、若年女性に対して、SNSの情報に惑わされず、自身の健康状態を第一に考え、バランスの取れた食事と適度な運動を心がけるよう呼びかけています。無理なダイエットは避け、健康的な体型を維持することが重要です。

専門家への相談を

もし、自身の体重や体型について悩んでいる場合は、一人で抱え込まず、医師や栄養士などの専門家に相談することをおすすめします。専門家のアドバイスを受けながら、健康的な生活習慣を身につけましょう。

日本肥満学会: https://www.jams.or.jp/

おすすめ
おすすめ