朝食抜きは長寿の秘訣?最新研究が明かす、健康寿命を伸ばす食事法
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2025-08-21

ニューズウィーク日本版
朝食を抜いても大丈夫?健康寿命を左右する「食べるもの」と「食べるタイミング」
「朝食は重要」と言われてきましたが、最近の研究ではその見解が変わりつつあります。アルバート・アインシュタイン医科大学の研究チームは、断続的な断食が老化を抑制する可能性に着目し、最適な断食期間を研究しています。老化を遅らせる断食のメカニズム
研究チームのラジャット・シング博士によると、断食は細胞のオートファジーという機能を活性化させます。オートファジーとは、細胞内の不要な物質や損傷した細胞小器官を分解・再利用するプロセスです。この機能が活発になることで、細胞はより効率的に機能し、老化の進行を遅らせることが期待されます。 さらに、断食は細胞の「若返り」を促す可能性も示唆されています。細胞は、断食中にエネルギー源を切り替え、修復・再生のための活動に集中すると考えられています。最適な断食期間は?
シング博士の研究では、老化抑制効果を得るためには、**最短でも12時間以上の断食が必要**であることが示唆されています。ただし、これはあくまで初期研究の結果であり、個人の体質や生活習慣によって最適な断食期間は異なります。 重要なのは、無理な断食を行うのではなく、自分の体に合った方法を見つけることです。例えば、毎日12時間以上の食事を控えたり、週に1~2回、1日だけ断食したりするなど、様々な方法があります。健康寿命を伸ばすための食事のポイント
断食だけでなく、何を食べるかも重要です。健康寿命を伸ばすためには、以下のポイントを意識した食事を心がけましょう。- **抗酸化物質を多く含む食品を積極的に摂取する:** 野菜、果物、ベリー類、緑茶などに含まれる抗酸化物質は、細胞の酸化を防ぎ、老化を遅らせる効果が期待できます。
- **地中海式食事を参考にする:** 地中海式食事は、野菜、果物、魚、オリーブオイルなどを中心とした食事法で、心血管疾患や認知症のリスクを低減することが知られています。
- **加工食品や砂糖の摂取を控える:** 加工食品や砂糖は、炎症を引き起こし、老化を促進する可能性があります。
- **腸内環境を整える:** 腸内には、免疫細胞の約70%が存在し、健康維持に重要な役割を果たしています。発酵食品や食物繊維を摂取し、腸内環境を整えましょう。