広島で式典開催!放影研、被爆者健康調査50年の歩みと未来への決意

2025-06-17
広島で式典開催!放影研、被爆者健康調査50年の歩みと未来への決意
京都新聞

50年の歴史を振り返る、広島での記念式典

1947年の原爆傷害調査委員会(ABCC)設立から50周年を迎える放射線影響研究所(放影研)は、17日に広島市で盛大な式典と講演会を開催しました。日米共同で運営される同研究所は、長年にわたり被爆者の健康調査と研究に取り組んでおり、この記念すべき節目を迎えるにあたり、関係者一同、感慨深いものとなっています。

理事長メッセージ:被爆者への約束と平和への願い

式典では、神谷研二理事長が挨拶を行い、今後の展望を語りました。「今後も被爆者と被爆2世の健康調査を継続し、さらに研究を進めていきたい」と力強く述べ、長年の使命を再確認しました。放射線が人体に与える影響の解明は、科学的知見の向上だけでなく、将来世代への教訓としても非常に重要です。

被爆者の声を世界へ、平和への礎となる

神谷理事長はさらに、「二度とヒロシマ・ナガサキを繰り返さないという被爆者の声を世界に伝え、平和の礎になることを願う」と訴えました。被爆者の経験は、戦争の悲惨さを伝える貴重な証言であり、平和への願いは、世界中の人々に共有されるべき普遍的な価値です。放影研は、研究活動を通じて、この願いを世界に発信し続ける決意です。

放影研の今後の展望:研究の深化と国際協力

放影研は、これまでの健康調査と研究の成果を基に、放射線影響に関するさらなる知見の獲得を目指します。具体的には、遺伝子影響の研究、がんリスクの評価、長期的な健康影響の追跡調査などを推進していく予定です。また、国際的な研究機関との連携を強化し、世界の放射線影響研究の発展に貢献していく方針です。

50年の歩みを胸に、未来へ

放影研は、50年の歴史の中で、被爆者の健康を守り、放射線影響に関する科学的知見を深めてきました。この経験を活かし、今後も被爆者への支援を継続するとともに、平和な社会の実現に貢献していくことを誓います。

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