健康診断「有所見」後の行動は?2割が放置…放置する理由と企業が取り組むべき健康経営とは

健康診断で「有所見」と判定されても、2割の人が放置しているという調査結果が明らかになりました。生活習慣病関連の項目が上位を占める中、企業は従業員の健康をどのようにサポートすべきなのでしょうか? 心幸ウェルネス株式会社の調査に基づき、有所見後の行動実態、放置する理由、そして企業が取り組むべき健康経営について詳しく解説します。
健康診断「有所見」とは?
健康診断における「有所見」とは、検査結果に基準値から外れた項目があることを意味します。必ずしも病気であるとは限りませんが、将来的にリスクが高まる可能性があるため、精密検査や生活習慣の見直しが必要となる場合があります。
調査概要
心幸ウェルネス株式会社は、過去2年以内に健康診断で「有所見」判定を受けた20~60代の従業員108名を対象に、健康診断有所見者の行動実態調査を実施しました。
調査結果:2割が「有所見」を放置
調査の結果、過去2年以内に健康診断で「有所見」判定を受けた人のうち、約2割がその状態を放置していることが判明しました。放置する理由としては、以下のようなものが挙げられました。
- 「特に症状がないので、様子を見ている」(40%)
- 「忙しくて、病院に行く時間がない」(30%)
- 「費用がかかるのが心配」(20%)
- 「何から始めたらいいかわからない」(10%)
「有所見」項目上位:生活習慣病関連
「有所見」と判定された項目は、生活習慣病関連が上位を占めています。具体的には、血圧、血糖値、コレステロール値などが多く挙げられました。これは、現代人の生活習慣における課題を浮き彫りにしています。
企業が取り組むべき健康経営とは?
従業員の健康状態は、企業の生産性やパフォーマンスにも大きく影響します。企業は、従業員の健康増進に向けた取り組みを積極的に行う必要があります。以下に、企業が取り組むべき健康経営のポイントをいくつかご紹介します。
- 健康診断の受診促進: 検査結果の説明会や相談窓口を設け、従業員の不安を解消する。
- 生活習慣改善プログラムの提供: 食事指導、運動プログラム、禁煙支援など、従業員のニーズに合わせたプログラムを提供する。
- メンタルヘルスケアの充実: 相談窓口の設置、ストレスチェックの実施、リラックスできる環境の提供など、従業員のメンタルヘルスをサポートする。
- 職場環境の改善: 長時間労働の是正、休憩時間の確保、運動スペースの設置など、従業員が働きやすい環境を整備する。
まとめ
健康診断で「有所見」と判定された場合は、放置せずに早めに医療機関を受診し、適切なアドバイスを受けることが重要です。企業は、従業員の健康をサポートする健康経営を推進することで、従業員の健康増進だけでなく、企業の成長にも繋がります。