健康寿命を伸ばす!若者の軽微な不健康も考慮すべき理由とは?専門家が解説
2025-03-06

プレジデントオンライン
健康寿命を真に伸ばすために、私たち一人ひとりが知っておくべきこと
健康寿命とは、健康な状態で生活できる期間のこと。厚生労働省が採用している「障害なしの平均余命」という指標は、日常生活に制限がない期間の平均を算出するものですが、これだけでは健康寿命の実態を十分に捉えきれないという指摘があります。
浜松医科大学の尾島俊之教授は、健康寿命の算出方法について深く研究しています。尾島教授によると、健康寿命には様々な種類があり、若者の軽微な不健康も考慮に入れるべきだと主張しています。
なぜ若者の軽微な不健康が重要なのか?
「健康寿命」というと、高齢者の介護状態や病気などがイメージされるかもしれません。しかし、健康寿命を真に伸ばすためには、若い頃からの健康状態が非常に重要です。例えば、以下のような軽微な不健康も、将来の健康に大きな影響を与える可能性があります。
- 運動不足: 長時間座りっぱなしの仕事や、運動する機会が少ない生活習慣は、体力低下や生活習慣病のリスクを高めます。
- 睡眠不足: 不規則な生活やストレスにより、十分な睡眠がとれていないと、免疫力低下やメンタルヘルスの悪化につながります。
- 食生活の乱れ: 外食やコンビニ弁当に頼りがちで、栄養バランスが偏った食生活は、肥満や生活習慣病のリスクを高めます。
- 姿勢の悪さ: デスクワークやスマートフォンを長時間使用する生活は、猫背や肩こりなどの姿勢の悪さを引き起こし、将来的に腰痛や神経痛の原因となる可能性があります。
- ストレス: 仕事や人間関係などのストレスは、自律神経の乱れや免疫力の低下を招き、様々な病気を引き起こす可能性があります。
これらの軽微な不健康を放置すると、中年以降に深刻な病気を発症するリスクが高まります。若い頃から健康的な生活習慣を身につけ、これらの不健康を改善することが、健康寿命を伸ばすための第一歩となります。
健康寿命を伸ばすための具体的な方法
尾島教授は、健康寿命を伸ばすためには、以下の点を意識することが重要だと述べています。
- 定期的な健康診断: 自分の健康状態を把握し、早期に異常を発見することが重要です。
- バランスの取れた食事: 野菜や果物を積極的に摂取し、栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。
- 適度な運動: ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動や、筋力トレーニングを取り入れ、体を動かす習慣をつけましょう。
- 質の高い睡眠: 毎日同じ時間に寝起きし、睡眠環境を整え、質の高い睡眠を確保しましょう。
- ストレス解消: 自分に合った方法でストレスを解消し、心身ともにリラックスできる時間を作りましょう。
健康寿命を伸ばすためには、日々の生活習慣を見直し、健康的な生活を送ることが重要です。今日からできることから始め、健康寿命を延ばし、充実した人生を送りましょう。
参考文献: 浜松医科大学 尾島俊之教授の健康寿命に関する研究