絶滅の危機迫る! 御蔵島で野生猫が年間3万羽以上のオオミズナギドリを捕食か - 緊急の対策を求める専門家の警鐘

2025-08-04
絶滅の危機迫る! 御蔵島で野生猫が年間3万羽以上のオオミズナギドリを捕食か - 緊急の対策を求める専門家の警鐘
読売新聞

絶滅の危機迫る! 御蔵島で野生猫が年間3万羽以上のオオミズナギドリを捕食か - 緊急の対策を求める専門家の警鐘

貴重な海鳥オオミズナギドリ、深刻な危機に

国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで準絶滅危惧種に指定されている海鳥、オオミズナギドリが、伊豆諸島の御蔵島で深刻な脅威にさらされていることが明らかになりました。森林総合研究所を中心とした研究チームの推計によると、野生化した猫(ノネコ)による捕食で、年間3万羽以上ものオオミズナギドリが犠牲になっている可能性があります。

御蔵島:世界最大の繁殖地、しかし…

御蔵島は、オオミズナギドリの世界最大の繁殖地として知られています。東京都心から南約200キロメートルの場所に位置し、そのほぼ全域が国立公園に指定されているにも関わらず、野生化した猫の存在が、この貴重な生態系に深刻な影響を与えているのです。

調査結果と専門家からの訴え

研究チームは、御蔵島におけるオオミズナギドリの個体数減少の要因を調査した結果、野生猫による捕食が主な原因であることを突き止めました。猫は、オオミズナギドリの巣に侵入し、卵や雛を捕食するだけでなく、成鳥をも襲います。年間3万羽以上の捕食という推計は、オオミズナギドリの個体数を著しく減少させていることを示唆しています。

緊急の対策が必要

研究チームは、この状況を打開するために、国や東京都に対し、野生猫の捕獲対策の強化を強く訴えています。猫の個体数管理、生態系の保護、そしてオオミズナギドリの保護に向けた具体的な対策の実施が急務です。このままでは、オオミズナギドリが絶滅の危機に瀕してしまう可能性もあります。

オオミズナギドリとは?

オオミズナギドリは、全長約50センチメートルの海鳥で、繁殖期には御蔵島に飛来し、繁殖を行います。その美しい姿と生態は、多くの人々を魅了してきましたが、野生猫の脅威によって、その存在が危うくなっています。

御蔵島の自然を守り、オオミズナギドリの未来を守るために、私たち一人ひとりができることを考え、行動していくことが重要です。

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