米韓首脳電話会談:トランプ氏、関税を交渉カードに? LNG輸出拡大と米軍駐留費負担が焦点

2025-04-09
米韓首脳電話会談:トランプ氏、関税を交渉カードに? LNG輸出拡大と米軍駐留費負担が焦点
毎日新聞

米韓首脳、関税を巡る駆け引きか? トランプ氏、一括取引の効率性を主張

ドナルド・トランプ米大統領は8日、韓悳洙(ハン・ドクス)韓国首相と電話会談を行い、関税や貿易赤字、在韓米軍駐留費負担など、幅広い議題について議論したと発表しました。トランプ氏は自身のSNSで「素晴らしい協議だった」とコメントし、米韓関係の強化に前向きな姿勢を示しています。

関税は交渉の切り札? LNG輸出拡大への思惑

今回の電話会談では、特に関税問題が注目を集めています。トランプ氏は「一括取引は効率的」と述べ、関税を交渉の手段として活用する可能性を示唆。これは、米国産液化天然ガス(LNG)の韓国への輸出拡大を促すための戦略とも解釈できます。韓国はLNGを主要なエネルギー源としており、米国からの輸入拡大は、米国のエネルギー安全保障と経済的な利益に繋がります。

米軍駐留費負担と造船業協力:複雑化する米韓関係

電話会談では、在韓米軍の駐留費負担問題も議論された模様です。トランプ氏は、この問題の解決を強く求めており、今後の交渉の行方が注目されます。また、米韓間の造船業での協力についても議論が行われましたが、具体的な内容は明らかにされていません。

「多くの国々との取引も視野に」:米国の戦略的思惑

トランプ氏は、「我々は韓国と同様に、米国との取引を望む多くの国々も相手にしている」と述べ、韓国との交渉における優位性を強調しました。これは、韓国だけでなく、他の国々とも同様の条件で交渉を進める意向を示唆しており、米国の戦略的な思惑が垣間見えます。

今後の展望:米韓関係は緊迫?

今回の電話会談は、米韓関係の新たな局面を示すものと言えるでしょう。関税問題、米軍駐留費負担、LNG輸出など、様々な課題が山積しており、今後の交渉の行方に注目が集まります。米国の保護主義的な政策と、韓国の経済的な利益が交錯する中で、両国関係は複雑な展開を見せる可能性があります。

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