東エルサレムの学校閉鎖、UNRWA運営の学校6校が強制閉鎖…女子児童の悲痛な叫び

2025-05-10
東エルサレムの学校閉鎖、UNRWA運営の学校6校が強制閉鎖…女子児童の悲痛な叫び
読売新聞

イスラエルによるUNRWA学校の強制閉鎖、児童たちの未来に暗い影

イスラエル当局は8日、占領下の東エルサレムで国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が運営する学校6校を強制的に閉鎖しました。この突如の措置により、6歳から15歳までの約800人の児童・生徒たちが学校から追い出され、混乱と不安が広がっています。

武装警察の出動と児童の恐怖

午前9時頃、シュアファト難民キャンプの女子学校には、重武装した10名ほどの警察官が出席し、学校を閉鎖。子どもたちは恐怖に震え、泣き出す児童もいたと報告されています。「怖くて泣いた」という女子児童の声は、この事件の悲惨さを物語っています。

国際社会からの批判の声

この学校閉鎖に対し、国際社会からは批判の声が相次いでいます。英国は8日に学校閉鎖を非難する声明を発表し、ドイツ、フランス、日本などもそれに追随。UNRWAの活動は、パレスチナ難民の教育支援において重要な役割を果たしており、学校閉鎖は子どもたちの教育機会を奪うだけでなく、地域全体の安定にも悪影響を及ぼす可能性があります。

背景にある複雑な事情

イスラエルがUNRWAの学校を閉鎖した背景には、難民問題を取り巻く複雑な事情があります。イスラエルは、UNRWAがテロ組織への支援を行っていると主張していますが、UNRWAはこれらの疑惑を否定しています。今回の学校閉鎖は、パレスチナとイスラエルの間の緊張関係をさらに悪化させる可能性があります。

今後の展望

UNRWAは、パレスチナ難民の教育、医療、生活支援など、幅広い活動を行っています。今回の学校閉鎖は、UNRWAの活動に大きな打撃を与えることはもちろん、パレスチナ難民の子どもたちの未来にも深刻な影響を与えることが懸念されます。国際社会は、この問題を解決するために、イスラエルとパレスチナの間で対話を促進し、UNRWAの活動を支援していく必要があります。

この事件は、紛争が子どもたちの未来に与える影響を改めて浮き彫りにしました。平和な環境で教育を受けられる権利は、すべての子どもたちにとって不可欠です。

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