中国全人代、経済成長目標5%前後に設定!国防費も大幅増 - トランプ政権批判も
2025-03-05
毎日新聞
中国全人代開幕、経済と安全保障の両立を強調
中国の国会に相当する全国人民代表大会(全人代)が5日、北京の人民大会堂で開幕しました。李強首相による「政府活動報告」では、2025年の国内総生産(GDP)成長率目標が、3年連続で「5・0%前後」に設定されました。これは、内需拡大を通じて経済を下支えするという方針を明確に示すものです。
経済成長目標と予算案の概要
政府活動報告では、2025年度の予算案も公表され、注目を集めています。特に、国防費が前年比7・2%増の1兆7800億元(約36兆7600億円)に大幅な増額が決定されました。これは、中国が安全保障の強化に力を入れていることを示唆しています。また、経済成長を支えるためのインフラ投資や技術革新への投資も継続される見込みです。
トランプ政権への批判と多国間主義の重要性
李強首相は、政府活動報告の中で、前米政権(トランプ政権)を暗に批判する発言を行いました。「一国主義」的な姿勢が国際社会に混乱をもたらしたことを示唆し、多国間主義の重要性を強調しました。中国は、グローバルな課題解決に向けて、積極的に国際協調を進めていく姿勢を示しています。
今後の展望:経済成長と国際情勢
今回の全人代では、経済成長目標の達成に向けた具体的な政策や、国際情勢の変化に対応するための戦略が議論されると見られます。中国は、国内経済の安定と国際社会における影響力の拡大を両立させながら、持続可能な発展を目指していくでしょう。今後の中国の動向は、世界経済や国際秩序に大きな影響を与えると考えられます。
注目ポイントまとめ
- GDP成長率目標:5・0%前後
- 国防費:前年比7・2%増
- 多国間主義の重視
- 経済成長と安全保障の両立