万博シンボル「大屋根リング」の未来は展望台へ!一部保存で吉村知事も「現実的」と評価

2025-06-24
万博シンボル「大屋根リング」の未来は展望台へ!一部保存で吉村知事も「現実的」と評価
読売新聞

大阪・関西万博の象徴として存在感を示した「大屋根リング」。その将来について、日本国際博覧会協会(万博協会)が重要な決定を行いました。リングの一部を、人が上がれる形で保存することを正式に決定したのです。しかし、その保存方法には、費用対効果を考慮した工夫が凝らされています。

具体的には、会場北東部の200メートルか南側の350メートルの区間を、展望台として残す方針が採用されました。リング全体の長さが約2キロにも及ぶため、一部を保存することで、大幅な改修費を抑えることが可能になります。

北東部の200メートル区間については、大阪府と大阪市が秋以降に開発事業者を公募する予定です。事業者負担でリングの保存を目指しますが、もし応じる事業者が現れない場合は、代替案も検討されることでしょう。リングの保存は、万博の記憶を未来へと繋ぐ重要な取り組みであり、その実現に向けて、関係各所の協力が不可欠です。

大阪府知事の吉村洋平氏は、今回の決定について「現実的」と評価しています。万博の遺産をどのように活用していくか、費用対効果を考慮しながら、将来を見据えた決定であったと言えるでしょう。大屋根リングは、今後展望台として新たな魅力を放ち、多くの人々に親しまれることと期待されます。

この決定は、万博会場の再開発計画全体にも大きな影響を与える可能性があります。展望台として保存されるリングの周辺エリアは、新たな観光スポットとして注目を集め、地域経済の活性化にも貢献することが期待されます。今後の開発事業者の公募結果や、具体的な展望台の設計などが注目されます。

万博の記憶を未来へ繋ぐ「大屋根リング」の新たな章が、今、幕を開けようとしています。

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