暑さ対策は万全?予算が少ないクラブでもできる!猛暑下でも安心してスポーツを楽しむための実践的対策
2025-07-14

朝日新聞デジタル
猛暑が続く中でもスポーツを楽しみたい!予算が限られているクラブでもできる暑さ対策とは?
今年の夏は記録的な猛暑が続いています。スポーツをする際、熱中症対策は不可欠です。スポーツ庁が立ち上げた「運動・スポーツ中の安全確保対策に関する検討会」のメンバーであり、NPO法人大阪府総合型地域スポーツクラブ(SC)連絡協議会常任理事の祐末ひとみさんに、地域クラブが置かれた現状と、予算が限られたクラブでも取り入れられる現実的な対策について伺いました。
地域クラブを取り巻く現状:熱中症リスクと予算の課題
地域スポーツクラブは、子どもから高齢者まで幅広い世代が気軽にスポーツを楽しめる場所として、地域社会に貢献しています。しかし、施設の老朽化や運営資金の不足など、多くの課題を抱えています。特に、猛暑下でのスポーツ活動においては、熱中症対策にかかる費用が大きな負担となっています。クーリングシェルターの設置、水分補給用の飲料の準備、医療従事者の配置など、十分な対策を講じるには多額の費用がかかります。
予算が少ないクラブでもできる暑さ対策:具体的な取り組み
では、予算が限られたクラブでもできる暑さ対策とは? 祐末さんに具体的な取り組みを教えていただきました。
- 活動時間の短縮と休憩時間の確保: 暑い時間帯の活動を避け、涼しい時間帯に活動時間を短縮する。こまめな休憩を取り、水分補給を徹底する。
- 休憩場所の確保: 屋内や日陰など、涼しい休憩場所を確保する。クーリングシェルターがない場合は、テントやタープを活用する。
- 水分補給の徹底: 水分補給用の飲料を十分に用意する。スポーツドリンクだけでなく、経口補水液も用意するとより効果的。
- 服装の工夫: 吸湿速乾性に優れた素材のウェアを着用する。帽子やサングラスも忘れずに。
- 体調管理の徹底: 事前に体調を確認し、無理のない範囲で活動する。少しでも体調が悪くなったら、すぐに活動を中止する。
- 暑さ指数(WBGT)の活用: 暑さ指数(WBGT)を参考に、活動の可否や強度を判断する。
- 地域との連携: 地域住民や企業に協力を呼びかけ、資金や物資の支援を受ける。
熱中症予防のための意識改革:参加者全員で取り組む
祐末さんは、熱中症予防には、参加者全員の意識改革が重要だと強調します。「熱中症は、誰にでも起こりうる病気です。熱中症の症状を理解し、早期発見・早期対応を心がけることが大切です。また、子どもたちには、自分の体調に気を配り、無理をしないように教えることが重要です。」
まとめ:安全第一でスポーツを楽しみましょう
猛暑下でもスポーツを楽しむためには、事前の準備と対策が不可欠です。予算が限られたクラブでも、できることから取り組むことで、安全にスポーツを楽しめます。安全第一で、暑さ対策を万全にして、スポーツに親しみましょう。