日本のスポーツ界、DE&I(多様性・公平性・包容性)の実態は? 女性役員や通報窓口の設置状況を調査
2025-06-09

FNNプライムオンライン
日本のスポーツ界におけるDE&I推進の現状と課題
特定非営利活動法人プライドハウス東京は、国内のスポーツ組織におけるLGBTQ+に関する理解、DE&I(多様性・公平性・包容性)、そしてサステナビリティに関する取り組みの実態を調査しました。2025年5月29日に文部科学省にて記者説明会を実施し、調査結果を発表しました。
本調査は、日本スポーツ界におけるDE&I推進の現状を把握し、今後の改善策を検討することを目的としています。特に、LGBTQ+当事者やマイノリティが安心してスポーツに参加できる環境づくり、女性の活躍促進、ハラスメント防止に焦点を当てています。
調査結果のポイント
- 通報窓口の設置状況:多くのスポーツ組織で通報窓口が設置されていないという結果が出ました。ハラスメントや差別を訴える手段が十分に確保されていない現状が明らかになっています。
- 女性役員の割合:役員に占める女性の割合は依然として低い水準に留まっています。意思決定の多様性を高めるためには、女性の積極的な参加を促す必要があります。
- LGBTQ+に関する理解:LGBTQ+に関する研修や啓発活動は一部の組織で実施されていますが、全体としては十分とは言えません。より多くの人々がLGBTQ+に関する知識を深め、理解を深めることが重要です。
- ハラスメントの実態:日本スポーツ協会によると、2024年のハラスメントに関する相談件数は増加傾向にあります。ハラスメントはスポーツ界の健全な発展を阻害する要因であり、根絶に向けた取り組みが必要です。
今後の展望
今回の調査結果を踏まえ、プライドハウス東京は、スポーツ組織に対してDE&I推進のための具体的な支援策を提案していきます。例えば、通報窓口の設置支援、女性役員の育成プログラムの提供、LGBTQ+に関する研修の実施などを検討しています。
スポーツは、誰もが能力を最大限に発揮できる場であるべきです。DE&Iを推進することで、より多くの人々がスポーツを楽しみ、スポーツを通じて成長できる社会を目指します。
【調査に関する詳細情報】
- 調査報告書:[ここに調査報告書のリンクを挿入]
- 記者説明会の様子:[ここに記者説明会の動画や写真のリンクを挿入]