スポーツ観戦、コロナ禍からの回復傾向!競技場への関心復活?オンライン格闘技人気も加熱

笹川スポーツ財団が発表した2024年の調査結果によると、国内の成人のスポーツ観戦行動はコロナ禍からの回復傾向にあることが明らかになりました。競技場やスタジアムでのスポーツ観戦者数は、前回の2022年から6.9ポイント増加し、26.2%に達しました。これは、新型コロナウイルスの影響で落ち込んでいた観戦行動が徐々に回復していることを示唆しています。
一方で、インターネットでの観戦も24.2%と増加しており、オンラインでのスポーツ観戦も定着しつつあります。特に、オンライン有料配信が増えているボクシングなどの格闘技が人気を集めており、その割合は他の競技を大きく上回っています。これは、現代の視聴者が時間や場所にとらわれず、手軽にスポーツを楽しみたいというニーズを反映していると言えるでしょう。
調査結果のポイント
- 競技場・スタジアムでの観戦割合: 26.2% (前年比 +6.9ポイント)
- インターネットでの観戦割合: 24.2% (前年比 +2.6ポイント)
- 人気観戦競技 (オンライン): ボクシングなどの格闘技
コロナ禍を経て変化した観戦行動
コロナ禍では、感染対策のため競技場への入場制限や無観客試合が相次ぎ、スポーツ観戦行動は大きく制限されました。しかし、ワクチン接種の普及や感染状況の緩和により、再び競技場での観戦を楽しむ人が増えていると考えられます。また、インターネットでの観戦は、自宅で安全に試合を観戦できる手段として、多くの人々に受け入れられました。
今後のスポーツ観戦の展望
今後は、競技場での観戦とインターネットでの観戦が共存する時代になるでしょう。競技場では、臨場感あふれる観戦体験を提供することで、ファンを魅了する必要があります。一方、インターネットでは、多様な視聴者のニーズに応えるため、様々な配信プランやインタラクティブなコンテンツを提供することが重要になります。
笹川スポーツ財団の調査結果は、スポーツ界にとって、今後の戦略を検討する上で重要な示唆を与えてくれるでしょう。コロナ禍からの回復だけでなく、オンライン観戦の普及という新たなトレンドを踏まえ、より多くの人々がスポーツを楽しめるような環境づくりが求められています。