スポーツ基本法改正:気候変動や多様性に対応!社会課題解決への期待が高まる
2025-06-13

朝日新聞デジタル
スポーツ基本法改正、ついに成立!社会の変化に合わせた新たな方向性
日本のスポーツ施策の根幹をなすスポーツ基本法が、2024年5月13日、参議院本会議で可決・成立しました。2011年の制定以来、初の本格的な改正となる今回の法改正は、社会の変化に柔軟に対応し、スポーツを通じて社会課題の解決を目指すという、大きな変革を意味します。
なぜ今、スポーツ基本法を改正する必要があるのか?
制定から13年が経過したスポーツ基本法は、時代の変化に追いついていませんでした。特に、以下の点が課題として挙げられます。
- 気候変動への対応:環境問題への関心の高まりを受け、スポーツイベントにおける環境負荷の低減や、環境に配慮したスポーツ活動の推進が求められています。
- 多様性の尊重:ジェンダー、障がい、年齢など、多様な人々がスポーツに親しみ、活躍できる環境を整備する必要があります。
- 社会課題の解決:スポーツを社会貢献の手段として活用し、地域活性化、健康増進、教育機会の均等化など、様々な社会課題の解決に貢献することが期待されています。
改正スポーツ基本法で何が変わる?
今回の改正では、これらの課題に対応するため、以下の点が盛り込まれました。
- 「持続可能な社会の実現」という視点を明記し、環境に配慮したスポーツ活動を推進します。
- 「多様な人々がスポーツに親しむ機会の提供」を重視し、誰もがスポーツを楽しめる環境整備を目指します。
- 「スポーツを通じて社会課題の解決に貢献する」という理念を強化し、スポーツの社会的な役割を明確化します。
- 「スポーツの多様な価値の実現」を掲げ、競技スポーツだけでなく、生涯スポーツ、レクリエーションスポーツなど、あらゆるスポーツ活動を尊重します。
今後のスポーツ行政への影響
今回の法改正は、今後のスポーツ行政に大きな影響を与えることが予想されます。政府や各自治体は、改正スポーツ基本法に基づき、具体的な施策を策定・実施していく必要があります。
特に、気候変動対策や多様性への配慮は、スポーツイベントの企画・運営、競技施設の整備、スポーツ指導者の育成など、あらゆる分野で求められるようになるでしょう。
社会全体でスポーツの価値を再認識
改正スポーツ基本法は、スポーツの価値を社会全体で再認識し、スポーツを通じてより良い社会を築いていくための、重要な一歩となります。私たちは、この法改正を機に、スポーツの可能性を追求し、持続可能で多様性のある社会の実現に向けて、共に歩んでいく必要があります。