【転身】スポーツ記者から文化社会部へ…戸惑いと発見の裏側を語る

2025-03-09
【転身】スポーツ記者から文化社会部へ…戸惑いと発見の裏側を語る
スポーツ報知

かつては熱狂的なスポーツ観戦に明け暮れていた私が、配属されたのは芸能、事件、政治など多岐にわたる文化社会部。スポーツ記者を夢見ていた私にとって、ライブや映画の舞台あいさつといった現場は、まるで異世界でした。

何をどう取材すればいいのか、戸惑いが尽きませんでした。初めての経験に不安を覚え、イベント当日まで情報を頭に叩き込み、ノートとパソコンに向かって必死にメモを取る日々。しかし、イベントはあっという間に終わり、目先の情報に気を取られ、会場の熱気を伝えることの難しさに直面することも少なくありませんでした。

それでも、文化社会部での経験は私にとって貴重な学びの機会となりました。スポーツとは異なる視点から社会や文化を捉え、多角的な取材スキルを身につけることができたからです。例えば、アイドルライブでは、ファンの一体感やアーティストのパフォーマンスをどのように表現すれば、読者に臨場感が伝わるのか。映画の舞台あいさつでは、監督や俳優の言葉の裏にある想いをどのように引き出すのか。

最初は戸惑っていた私も、次第に取材の面白さに目覚めました。スポーツの世界とは違った魅力があり、新しい発見の連続でした。文化社会部での経験は、私をより成長させ、視野を広げてくれました。

今では、スポーツ観戦が趣味の私ですが、同時に文化社会部で培った知識や経験を活かして、様々な分野の情報を発信しています。スポーツと文化、それぞれの魅力に触れながら、読者に新しい発見と感動を届けられるよう、これからも努力を続けていきたいと思います。

この経験を通じて、私は「取材」という仕事の本質を学びました。それは、単に事実を伝えるだけでなく、その背景にある人間模様や社会の動きを理解し、読者に共感や感動を与えること。これからも、この信念を胸に、情熱を持って取材活動に取り組んでいきたいと思います。

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