伝説の250ccスーパースポーツ、ホンダCB72:Type IとType II、エンジンの違いを徹底解説!

ホンダCB72:2つのエンジンが生み出す、夢のスーパー スポーツ
1961年に誕生したホンダCB72は、その美しいスタイリングと高性能で、多くのバイクファンを魅了した名車です。現代のバイク開発では考えられないことですが、CB72には高回転型を追求したType Iと、力強い低中回転域を重視したType IIという、2種類のエンジンが用意されていたことをご存知でしょうか?
Type I:高回転型エンジンの魅力
Type Iは、180度のクランクシャフトを採用したエンジンです。この構造により、より高い回転数を稼ぎ出すことが可能になり、軽快な加速と爽快な走行フィーリングを実現しました。高回転までスムーズに回る特性は、当時のバイクとしては非常に先進的であり、CB72の大きな魅力の一つでした。しかし、高回転域でのパワーが中心となるため、扱いにはある程度の技術が必要でした。
Type II:扱いやすさを追求したエンジン
一方、Type IIは360度のクランクシャフトを採用したエンジンです。この構造は、より力強い低中回転域のトルクを生み出すことに貢献します。そのため、Type Iに比べて扱いやすく、街乗りやツーリングなど、幅広いシーンで活躍しました。エンジンの鼓動が安定しているため、よりスムーズな走行が可能で、初心者ライダーにもおすすめです。
なぜ2種類のエンジンが存在したのか?
当時のホンダは、様々なライダーのニーズに応えるため、2種類のエンジンを用意したと考えられます。Type Iは、スポーツ走行を好むライダーや、より高度な技術を求めるライダー向けに、Type IIは、日常的な使用や、より扱いやすいバイクを求めるライダー向けに、それぞれ最適化されたエンジンを提供することで、幅広い層の顧客を獲得しようとしたのです。
CB72が現代に伝えるもの
CB72は、その美しいデザインと、2種類のエンジンが生み出す多様な走行体験を通じて、多くの人々に感動を与えました。現代のバイクに受け継がれる技術や哲学も多く含んでおり、今なお、多くのバイクファンから愛される一台です。CB72の存在は、バイクの歴史における重要な一ページを飾っており、その魅力は色褪せることはありません。
CB72のType IとType II、どちらを選ぶ?
どちらのTypeを選ぶかは、ライダーの好みや用途によって異なります。スポーツ走行を楽しみたい、高回転型のエンジンに挑戦したいという方はType I、日常的な使用や、扱いやすいバイクを求める方はType IIがおすすめです。どちらのTypeを選んでも、CB72ならではの魅力的な走行体験を味わうことができるでしょう。